Wednesday, December 15, 2010

FLASH増刊 AKB48 じゃんけん大会 速報&総集号

Total Page : 104
Publisher : 光文社
Publication Date : 2010-10-08

FLASH増刊 AKB48 じゃんけん大会 速報&総集号
>> 公式ガイドブックのアンサー
じゃんけん選抜公式ガイドブックを購入された方は、これを購入しなければ話にならないと思います。

じゃんけん大会の結果が、その手まで詳報されています。見事選抜入りしたメンバーは2P、敗退していったメンバーには1Pをとり、一人ひとりにインタビューをしています。大会時の写真数が豊富で、なおかつ武道館の空気をそのまま伝えるものばかりで、興味深いです。

また、公式ガイドブックで予想をしていた人々に、何故予想を外したのかを聞くという、今までに無い企画もあり、これはこれで意味のあるものになったかと。



残念なのはじゃんけんの手の写真が、2種類の使いまわしになっていたことでしょうか。



しかしまぁ、急いで製作した割には、かなりまとまった内容になっているのは、やはり週刊誌らしい仕事ぶり。さすがと言えましょう。


>> グラビア目的で買うと損をする
選抜メンバー2ページ。その他メンバー1ページで全員分掲載されているのは良いが、掲載されている写真の出来が悪い。そのためメンバーのグラビア目的で買うとがっかりすると思う。その点は集英社発行の水着ムックとは対照的である。個人紹介の写真が撮り下ろしの全身写真ではなく、実際のじゃんけんイベントで撮影された写真の為、出来があまり良くない。

写真の出来は悪いが、じゃんけん大会の内容を知るには良い作りになっている。

結果的に今回選ばれた選抜メンバーでは3位の小嶋と前田以外はマイナーなメンバーが多く、ルックス的にもきびしいメンバーが多いので、今までの選抜メンバーが好きな人は、このムックを楽しむことはできないのではないか。

このメンバーでのCDの売り上げが前作と比べてどのような結果になるかは非常に興味がある。売り上げが落ちれば、明らかにメンバーの力量不足ということになり、売り上げがさほど変わらなければ、別に大島や高橋、渡辺、板野がいなくてもCD売り上げには関係ないことが証明されることになる。

ただ、売れればよいというものでもないと思うので、このような人気投票結果とは関係ないメンバー構成でも新鮮味があって面白いという面もある。

つまり、じゃんけん選抜の内容を知りたい人や、いままでの選抜メンバーではなく違ったメンバーが見たい人には良いムックといえるが、メンバーの出来の良い写真が掲載されているムックを見たいという人には不満が残る内容であると思う。
>> じゃんけんで一冊作るのは難しいね。
総選挙のように得票数を争うわけではなく、じゃんけんだから、事前予測もなにもあったものじゃない。だから、同じ版元の『公式ガイドブック』の方は、運気の強さを占ってみたり、大分苦労していたように見える。この『総集号』を出して、合せて一冊というところか。

結果はご存知のように、『BUBKA』が愛読誌という変わり者(私です)か、劇場に熱心に通っているコアなファン以外殆ど認知度ゼロの内田眞由美の勝利だったわけだが……。初選抜が半数の8名を占めるという事態は、こうしたムックを出版する側にはちと微妙だわな。表紙を見ても「この娘、誰?」が多そうだ。だから、黒バックにして店頭で目立つようにしたのかも。

中身はというと全体に写真が多くて、記事はほんの添え物といった感じなのだが、選抜常連組(軒並み落選)のコメントが総じて恬淡としているのが興味深い。要するに「どうせ1回限りなんだし、若いコにチャンスをあげるわ」に終始している。そのなかで23頁の東スポ記者の大会観戦記に載っている板野友美の挙動が可笑しい。詳しくは本誌で確認していただきたいが、「いつもの「定位置」にいない自分を見られるのがイヤだったのかもしれない。本当に悔しいときはこんなことをするものだろう。屈辱の選抜漏れを喫した心の内をのぞいた気がした。」というのは秀逸な観察だと思う。ほかにこのような記事を書いた者はなく、大変印象に残る。綺麗事で満足しない東スポの面目躍如だろう。

最後に。19THシングルのカップリング曲を今回の落選組が唄うとすれば、そっちの方が豪華メンバーになってしまう(裏選抜みたいなものだね)。結局、今回のイベントで最も割を食ったのは、選抜15位という実に中途半端なランクに入ってしまった前田敦子だったかも知れない。

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