Sunday, December 12, 2010

7つの習慣―成功には原則があった!

Author : スティーブン・R. コヴィー
Total Page : 492
Publisher : キングベアー出版
Publication Date : 1996-12

7つの習慣―成功には原則があった!
>> 深いです。
さらっと読んでしまうと、

なんだか当たり前のことばかりで

「なるほどいい本だね」で終わってしまいます。

しかし、分かっていながら、

実行できていないことの多いこと多いこと。

一つ一つ、じっくりと考えながら、

また他の人と意見をシェアしながら読むと、

どんどんとその素晴らしさが分かってきます。


>> 頭に残らない内容
 本書には、興味深いエピソードがふんだんに(過剰に?)ちりばめられており、けっこう読ませる内容になってはいる。

 しかし、こんなに分厚い分量で、長々と7つの習慣を掘り下げて説明しているにも関わらず、7つの習慣のいずれについても、それら習慣の目次(名称)以上のことについて、具体的に何をすればいいのかは結局わかるようにはならなかった。この内容ならもっとコンパクトにまとめられたはずだと思う。

 本書を冷静に分析すると、膨大なエピソードで説明している内容は、「この習慣を導入したら、こんなにうまくいった、成功した」というもので、その習慣が具体的にはどういう内容なのか、もしくは掘り下げるとどういうことも射程にはいってくるのか等をまったく説明していないことに気づく。

 また、各習慣ごとにさまざまな言い換えや視点を変えた説明が大分量でなされているが、その箴言や説明がいったいその習慣とどういう関係にあるのか分からないものも多かった。それぞれ、意味あり気だが習慣との論理関係がわからないことが多く、ただ、いたずらに(無内容に)習慣の内容を複雑(混乱したもの)にしているだけなのではないのかという感想すらもった。

 その結果、別の方も指摘しているが、本書は読み終わった後に、具体的なことについては何も記憶に残らない本になってしまっている。

 さらに、各習慣の説明の中で、別に「法則、原則」(例えば、農場の法則等)なる言葉が度々登場するが、これらが習慣とどういう関係にあるのかもよくわからない。

 加えて、著者の言い分では、7つの習慣は相互に関連しているということだが、その関連性、体系性も結局最後までよく分からなかった。

 もっとも、著者が人格者であり、エピソードはハートフルで本自体はけっこう楽しく読め、「つまらない」という感想はもたないと思う。

 繰り返し読むなど、この本の信者になるようなことさえなければ、気分転換用に☆2.5くらいの評価はある本だと思う。

 
>> すばらしい名著
かなり昔の話ですが、私の会社の先輩で仕事への取り組み姿勢がすばらしい人がいまました。その人が「7つの習慣を読んでから、自分が変わった。」と言ったのを聞き、私は「大げさな!そんことあるわけないじゃん!」と思ったのです。が、人生の低迷期になぜかこの先輩の言葉を思い出して読んだのが本書です。その先輩のいうとおり。私の人生も『7つの習慣』で劇的に好転したと思います。

どの習慣も本当に納得できるものであり、ものぐさで三日坊主な私が今でも実践できているのですから、習慣にするのはそう難しいことではないと思います。成功原則本というよりも「素晴らしい人間になるための本」と言う方があっているような気がします。掛け値なしの名著だと思います。もっと早い時期にこの本に出会えていたらどんなに良かったかと残念でなりません。未読の方は、ビジネスマン、お母さん、学生さんを問わず、とにかく一刻も早く本書をお読みになることをお勧めします。かなり厚い本で、読み通すにはかなりの根気と時間が必要かもしれませんが、それに充分値する本です。



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