Thursday, December 2, 2010

白銀ジャック (実業之日本社文庫)

Author : 東野 圭吾
Total Page : 416
Publisher : 実業之日本社
Publication Date : 2010-10-05

白銀ジャック (実業之日本社文庫)
>> サスペンス・・・かなぁ?
ゲレンデの描写が細かいのでスキーの好きな人には面白いのかもしれないけれど。



東野圭吾ってこんなだったかなあ。



サスペンスってラスト数ページだし。



ただ、やっぱり「いきなり文庫本」という企画は良いと思う。
>> 予想のできない結末
東野圭吾らしい作品です。代表作にはなりえないだろうが、見事な出来栄えで、彼の一作品として長年親しまれる一冊になるかと思います。

物語は、「ゲレンデの下に爆発物を埋めた」という一通の脅迫メールが届くところから始まる。スキー場の経営陣は、犯人の要求に従い…物語が進んでいく。

物語が進むにつれて、「犯人はこいつか?」,「動機はこれかな?」などと、ぼんやりと見えるようになる。

でも、事件の全貌は、一向に見えてこない。どう頭をひねっても、不自然な点があり、自分の中で納得できる結末が予想できないのだ。

それもそのはず、複雑な事情が絡まりあって、一つの事件が成り立っており、とてもじゃないが、凡人には予想できない。

脅迫に身代金、身代金の受け渡し…と単純かつ古典的な構成で、よくぞここまで上手くまとめたな〜という印象です。

東野圭吾の作品となると辛口意見も多いかと思いますが、それだけ期待が大きいということなのでしょうが、とにかく十分楽しめる一冊だと思います。
>> 確かにオチは予想外!
2時間モノの映画、というか、ドラマになりそうなお話しです。



ホワイトアウトのような、読んでいて、こちらまでガタガタ震えてくるような

寒さはありません。

ハラハラするようなイキを飲むような描写もあんまりなく、

なんかその点は飄々としている作品です。



ゲレンデに爆弾をしかけてジャックする、という設定も斬新ですし、

オチも確かに予想不能なので、エンターテイメント小説として、とても

よくできています。



深さとか感動とかはありませんが、先が気になってあっという間に読めて

しまう一冊ではあります。まぁ価格相応といった感じです。

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