Tuesday, December 28, 2010

涼宮ハルヒの憂鬱 (12) (角川コミックス・エース 115-14)

Author : ツガノ ガク
Publisher : 角川書店(角川グループパブリッシング)
Publication Date : 2010-10-26

涼宮ハルヒの憂鬱 (12) (角川コミックス・エース 115-14)
>> 表紙は「これはマズいところを見られましたね」
涼宮ハルヒシリーズは不思議な魅力があります。

原作は原作で人気があるのも分かりますし、また、ハルヒちゃんのようなギャグもアリに見えてくる。

この作品も、単なる原作のコミカライズ作ではなく、独立した作品として楽しめるレベルでしょう。

ずっと買い続けていますので「久しぶりに、背景が描かれている」とか思っちゃったりしますが、多少作画が崩れても、コマ割りやテンポが補完してくれるので、そういうものかと思えば、それほど気になりません。



さて、今回は、消失の後日談、朝比奈さんにデートに誘われちゃうお話、生徒会長の登場ですが、これまでオリジナルストーリーを絡めながら、原作とは違った順番で出してきています。

原作を読んでいるから出てくる感想かもしれませんが、オリジナル作品を崩さず楽しませるという、この伏線の回収の仕方は意外と親切でしょうし、原作に対する作者の敬意を感じます。



原作を読まなくても楽しめるよう描かれたマンガ作品なので「ライトノベルでも活字を読むのはちょっと、でも、アニメだけじゃ物足りない」という方にお勧め。

総合して★4つを進呈したいところですが、原作新刊待ちの八つ当たりの感情を込めて1つマイナスしました。クレームは、谷川流先生にお願いします。
>> 絵がよくなっている(^.^)
この本から人物の描写がだいぶ良くなりました!でもまだ粗がありますが。特にハルヒと長門の描写が大幅にアップしてます。キョン、小泉、みくる、鶴屋さんはまだ前巻の名残りが…。ストーリーはライトノベルを読んでなくて、アニメと映画しか見てない私には、キョンのナレーションが非常にありがたい。これらのストーリーはアニメには難しいかもしれない(消失アナザーストーリーは除く)が、ぜひアニメにしてほしい(もうなってるんですかね?)。

それにしても、やっと絵がまともになってきて嬉しい。「ハルヒちゃん」「長門有希ちゃん」はやはりスピンオフ作品なので、この作品に頑張ってもらわないと。
>> 絵は良くなったと思います。
このマンガシリーズは1巻から絵柄で結構叩かれ、私もここ2、3巻は崩れているなぁと感じていたが、この12巻は良くなってきたと思います。(とはいえ表紙レベルではないです)

内容は簡単に書きますと、
『消失編アナザ-デイ』
『朝比奈みくるの憂鬱』 『編集長☆一直線!』です。

感想は、『消失…、』での「ハルヒが動揺(理由は消失編参照)」している所なんかは見れて良かったと思います。(私は原作は読んでいますが、映画は見ていなかったので)
『朝比奈みくる…』のほうは特にありませんが彼女のファンは必見と思います。
『編集長…』は原作を読まれた方はご存知の通り、生徒会長がSOS団を潰しに(正確には文芸部)かかり潰さない条件として、会誌を出す話で、
この中で「長門」がキレかけ、ある人物を見て落ち着くというシーンがあり、個人的にはこのシーンは絵になるとどうなるのかと、期待していたが肩透かしを食らった感じでダメでした。(あっさり過ぎます)
後生徒会長のキャラデもパッとしなかったし…

次巻は、『編集長…』の続きで、「キョン」の話は予告で書かれていて、こんな感じだろうと思ってましたが、 「長門」の話はこの作者がどう描くか楽しみです。
この『編集長…』は個人的にベスト3に入るので、期待したいが、今回のカット割というか構成を見てると…。

という訳で評価は個人な意見と、絵柄がもうちょっと頑張って欲しいということで、1つ減らし★4つにしました。
本当、表紙レベルならもっと人気がでると思うのだが。

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