Monday, December 20, 2010

思春期

Author : 写真:青山裕企(あおやま ゆうき)
Total Page : 156
Publisher : ピエブックス
Publication Date : 2010-10-20

思春期
>> 「ちんかめ」と「センチメンタルな旅」のmix本
中学高の図書館で出会ったら、「絶対、高校進学してやる!!」と思わせる良書だと思います。



そして、受験勉強にくじけそうな男子が、本棚からだしては、気合いと妄想を注入してまた戻す…。



中学校や、高校の図書館にあったら素敵です。
>> 男の子の幻想が詰まった一冊
思春期の男の子の女の子に対する憧れ、フェティシズムをビジュアル化。

詩は大人の男性が妄想する“こうあって欲しい”女の子。

アニメや漫画の2次元キャラとも実際の女の子とも違う、現実感の薄いふわふわした感じが素敵です。
>> さらに微妙だ
「スクールガール・コンプレックス」のレビューで恥ずかしい思いをしましたが、やはり買わねばならぬと思って購入しました。



まず、装丁がハードカバーだった事に驚きました。

商品としての完成度は高くなりましたが、実用性としてはむしろマイナスでしょう。



収録されている1枚1枚のカットは、内容紹介にもあるように「エロティシズム」が強くなっており、いわゆるエロ度は高いように感じます。



しかし、どこかしら、



「ああ、女子高生の夢を見たね」



という夢を見た後の寝起きという感じ。あちらの作品を「覗き見的」と表現するならば、こちらは「幻想的」といった感じです。

この女子高生のオブジェクト化は、この写真家さんの得意分野かと思いますが、むしろ不自然に狙い過ぎているカットなどは、この手のシチュエーションがお好きな方には、受け入れ難いものかもしれません。



また、個人の感想なので申し訳ないですが、詩の方は蛇足的としか言いようがありません。

断片的に垣間見える視点からは、男性が勝手に想像する女子高生像の粋を超えないものが多く、現実は、これ以上に残酷であるかと思います。



書斎でキチンと椅子に座り、甘酸っぱい青春の頃を回想ではなく夢想して楽しむという、半ば枯れかけた男性にお勧めします。

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