Thursday, December 16, 2010

ラブやん(14) (アフタヌーンKC)

Author : 田丸 浩史
Total Page : 160
Publisher : 講談社
Publication Date : 2010-10-22

ラブやん(14) (アフタヌーンKC)
>> 笑いながら殺意を覚えた
14巻目。

買い続けている人を「コアなファン」と称しても良いでしょうが、そんなコアなファンの期待と予想ですら「まだまだ甘い」と思わせるギャグで責めてきます。

いや、単なる夢オチですら、いまだに新鮮というところに驚きを感じます。

特に、「ロリになったラブやんとひとつ屋根の下」という、バトル系少年漫画なら半年は使えるようなレベルの美味しい状況、DSなら3人の女の子が入り混じるゲームとして1〜2本は販売出来そうなネタですが、それすら特別視せずに、普通のイベントとして淡々と進行させる「もったいない使い方」が出来る作者の余裕に驚かざるをえません。



さて、あらすじですが、相変わらず、フサさんはロリでオタクで無職です。

どの巻でも、そう書いておけば間違いはありませんが、さらに、今回は「この、ロリペド野郎(笑)」と笑って済まされない一線を軽々と超えています。

もう、色々な意味でヤバいです。

その筋の中国人に「精神的児童ポルノ」として吊るし上げられない事を祈りますが、規制されれば「ああ、やっぱり」と納得できそうです。



この作品に対してありきたりのレビューでは力不足でしょうが、

 

・『赤面するラブやん』(※マジ可愛いのに気付かないカズフサに殺意を覚えた)

・『天使長とラブラブ』(※そのコマ限定でカズフサに殺意を覚えた)



そんなお得な姿が見られるのが、この巻です。
>> ドン引きだったアレが表紙に!!
あれですよ、人間の交尾は激しいニャーッ。久々の大ヒットですが表紙にまでなるとは……。

複雑化するフサさんの性癖は、しかし選ばれし読者たちには「なんか理解できてしまう」のであった! とほほ……



しかしロリやん化して能力アップしたはずのラブやんは1話しか能力発揮しないし、ロリから元に戻っても

いつも「カンタン絵」なので違いがよくわからないしで、いつもどおりにぐだぐだ。

ところでこの巻の掲載話時期に、非実在青少年という頭が本気でアレな人たちが作ったキ○ガイ法案が流行りましたけど

「猫耳美少女になりきった30男が悶えてる様」は規制対象になるんですかね。

内容的にはそこらのソフトポルノよりよっぽどあぶないんですが、絵も実在も30代のおっさんだしなぁ。どうなの東京都


>> ロリやん
前巻のあらすじ→ラブやん+サンタパワー=ロリやん
とカズフサが織り成す一大ラブロマンス…!!
にはならず、いつも通りの…というかむしろ、細かいギャグや今までよりも更に自重の無くなった下ネタが楽しめる。

下ネタやギャグのパワーアップのみならず、ちょっとしたエピソードに含まれるカズフサの本音や成長。
そんなカズフサの成長を敏感に感じているのか、カズフサに対する態度に、ほんの少しずつ変化を見せる、ロリやん改めパワーダウンを果たしたラブやん。
脱童貞疑惑を払拭したカズフサと、ラブやんの関係は、少しずつ変化を見せる。

…様に見えるが俺は信じない!夢で見た様に、きっとカズフサは天使長とくっつくんだいウワァン!!

といった巻でした。
細かい擬音表現やギャグ描写が、ここにきて更なる進化を見せる田丸浩史。
ファンなら買いでしょう。
星5で。

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