Author : 村上 もとか
Total Page : 214
Publisher : 集英社
Publication Date : 2010-10-04
JIN―仁― 19 (ジャンプコミックスデラックス)
>> 倒幕の歴史ドラマをも描いて秀逸
坂本龍馬の死に意気消沈する南方仁であったが、橘恭太郎とその母や新門辰五郎、伊庭八郎、近藤勇、沖田総司、松本良順、野風ら周辺の人物の出処進退や最期に刺激を受けながら、次第に生きる気力を取り戻していく。仁の動静よりも、これら魅力的な登場人物の動静が大変読ませる一巻であった。また、現実の歴史情勢(徳川慶喜の逆転→江戸薩摩藩邸焼き討ち→討薩の表→鳥羽伏見の戦い→「錦旗」の登場→江戸城無血開城→彰義隊)との連動や交錯も見事。
>> 医療ドラマが疎かになった?
「医療を通じて変わる歴史」が楽しみでしたが、この巻はほぼ史実通りに歴史が動いただけ。
野風さんの手紙は仁らしさが出ていましたが、それ以外はなんだか・・・普通の歴史漫画でした。
私は連載を一切読まずに単行本だけを楽しみに待っています。
再度ドラマ化も決定したようですので、原作にはもっと頑張ってほしいですね。
>> 役者が段々減ってゆく
前巻(18巻)で坂本竜馬が亡くなり、今巻(19巻)では沖田総司が寝たきりに近い状態になり、
新撰組のメンバーも処刑されて消えるなど、役者が段々減ってきて、物語が寂しい感じになってきました。
福沢諭吉という新キャラが登場しますが、まだあまり活躍していません。
歴史的出来事の解説が多く、仁の手術シーンは19巻では一度も無かったです。
役者が減ってきたこのあとどう物語を盛り上げるか、村上もとか先生も大変なのではないかと想像します。
とはいえやはりJIN-仁は面白いです。
次巻も楽しみです。
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