Saturday, November 27, 2010

のはなしさん

Author : 伊集院 光
Total Page : 270
Publisher : 宝島社
Publication Date : 2010-10-08

のはなしさん
>> ズルいとさえ思った
相変わらずの、伊集院視点とも言っていいであろう独特の視点から、紡がれるコラムの数々は唸らざるを得ない。





時間が経っている事から来る、ズレた感じとかを多少感じるが、それでも面白さは掛け値なし!





結構、「死」に直結した話(『「愛だの恋だの」の話』、『「近藤君」の話』も多く、しんみりさせられるところも多い。



特にトリの「んー」の話は、余りにも感傷的になってしまう、この話はズルいと思った。



これを読んで、心を動かされない伊集院ファンは本当に少数だろうと思った。





仕事をセーブしたことで、一つ一つの仕事のクオリティは確実に上がっていると思う。



是非、オススメしたい一冊。


>> やっぱりおもしろいなぁ
こんなにいろいろなジャンル(仕事、奥さん、家族、犬、仕事仲間、芸事、食べ物、スポーツ、おもちゃ、動物、etc)を、こんなにいろいろな傾向(笑える、おもしろい、泣ける、考える、理不尽、怒る)に書き分け、しかも最後にオチまで付いてるとは・・・。

何度読んでも、どこから読んでも楽しめます。

タイトルの決め方がメルマガ読者の投稿だったのでノンジャンル的なものになるという、当時、苦労したはずの入り口が、こうして本になると逆にラッキーになっていると思います。

エッセイといえば、だいたい何かのジャンルの何かの傾向に偏っていて、それが好きで読む。という事が多かったのですが、この伊集院さんの「のはなし」シリーズについては全く違った意味で楽しめます。

何十年か前に読んだ北杜夫、向田邦子もおもしろかったけれど、伊集院光も同じようにおもしろいと感じられる「のはなしさん」です。
>> こういう人いいよなぁ

伊集院光大好きだと、再確認させられる本ですねぇ!!



この人の魅力って、はかりしれないと思う。

本人がもっと認識してもいいんじゃないか!?って思うくらい(笑)



文章もすごくうまいと思いますが、うまさ以上に、伊集院さんにしか書けないだろうなと思う。



自分のものさしに、ウソがないなって、本当にすごいことですよね。

特に、芸能界という場所で仕事をしていて、これほど正直でいられるってすごいなぁっと、唸ってしまいます。





下町に育った男の子の感覚、絶対に忘れない人だと思う。



読んでいて、憧憬みたいなものを感じました。



素晴らしいです。

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