Author : ベーテ・有理・黒崎
Total Page : 270
Publisher : 富士見書房
Publication Date : 2010-10-20
ソードワールド2.0リプレイ from USA(1) 蛮族英雄─バルバロスヒーロー─
>> 久々に期待できる新作
秋田みやびさん以外のSW2.0リプレイでは、はじめて読んでて楽しいリプレイの登場です。
異国からやってきた、GMの微妙に日本とはずれたマスタリングや、米国との違いに戸惑う様が新鮮で面白いです。(2巻以降、このネタはきつそうですが(笑)
ストーリーも、これから深くなっていきそうな予感をさせつつ、導入として、すっと頭に入ってくる感じでいいです。
イラストも可愛らしいし、ちょくちょく挟まっている4コマ漫画も、ニヤッと出来る面白さ。
残念なのは、せっかく蛮族をプレイヤーとして導入しているのに、冒険中の様子が、別段、人族オンリーのプレイとたいして違いはない所です。GMのキャラが立ちすぎで、プレイヤーが薄いので、これは、2巻以降に期待でしょうか。
というわけで、期待値込みで★4。
>> とても面白く実際のセッションにも参考になるリプレイです
著者はグループSNE期待の大型新人、ベーテ・有理・黒崎さん!
日本人とアメリカ人のハーフ、声優さんにして、TRPGの本場アメリカからやってきた最終兵器!それがベーテさんです!
蛮族英雄─バルバロスヒーローは、発売前から主催しているオンセの雑談チャットなどでも
「from USAとは何だろう?」
など話題沸騰だった期待の新リプレイシリーズです。
ベーテさんは、SNEさんの新人さんです。マージナルライダーのサイト上のリプレイなどで、お名前拝見していたのですが、前述したとおり異色の経歴をお持ちの方です。
リプレイ中でもベーテさんの経歴や、主観を生かした描写を楽しめます
セッションの裏側の様子から、アメリカのTRPG事情までわかります!
企画の立ち上げや、セッション裏の様子などが描かれるリプレイはたまにありますが、そこにベーテさん視点が入るとこんなに面白くなるのかと驚く作品です。
個人的に「ミスター北沢」からツボでした(笑)
キャラに関する挿絵だと思ったら、ベーテさん自身のイラストだったり。
ベーテさんだけが描かれた挿絵とかあるんですよ!こんなのみたことないです。
アメリカにはそもそもリプレイという文化がないそうなのです。
兄弟や近所の人がTRPGについては教えてくれる夢のような環境。
そういえばETでもTRPG遊んでいる描写がありましたね。
そういう文化の差は、キャラメイクやシナリオ内でも描かれているのですが、そういうジェネレーションギャップを感じながらも、PLの方たちと楽しそうにセッションをしようと奮闘されている様子がとても好印象。
ベーテさんと一緒にTRPGを遊ぶと、とても楽しそうだなと思わせてくれる作品です。
内容はあくまでもきちんとしたものです。
何よりTRPGは楽しいものだと伝わるところが素敵です。
こちらのリプレイシリーズは、先日発売されたバルバロステイルズに収録された蛮族PCとしてドレイクPCが参加しています。
穢れなどのペナももちろんですが、設定やロールも難しいドレイクPCですが、こちらのリプレイでは違和感なく冒険者として描かれています。
もちろんファーストコンタクト時のPC間での葛藤や友情なども、きちんと描かれています。
一般技能の使い方や選択もいい感じ。NPCの宿の店主など一般技能とGMさんの知識が活かされた素敵キャラでした。
PCの設定も経歴表活かした個性の強いものもあるのですが、それが進行の邪魔にならないというか、キャラの掛け合いに生かされていて、こういう遊び方してみたいなと思わせてくれる作品です。
とても面白く実際のセッションにも参考になるリプレイシリーズなのです。
>> うん、面白い。
これ、マスターの個性が強すぎ。表紙でも扱いが大きいから、確信犯だと思うけど(苦笑
でもプレイヤーは姫騎士好きしか記憶に残ってない…。
少し気になったのは使うダイスの部分で、TRPGに詳しい人間なら「(某米国産TRPG名)かよっ!」とツッコミを入れる所の事。
別にマスターはD6以外を使っても問題無い(プレイヤーに振らせるのはNGだろうけど)と思う。
「リプレイとしては」と脚注ででも補足が欲しかったかな?
これ1冊だけで見れば「星五個」でも良さそうだけど、続きが有るって事で4個に。
一番の見せ所であるカルチャーショックネタがマンネリ化したり、日本のTRPG慣れて磨り減る可能性が高そうだから…。
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