Friday, March 4, 2011

地下鉄の犬 (ドラコミックス)

Author : 草間 さかえ
Publisher : コアマガジン
Publication Date : 2010-08-25

地下鉄の犬 (ドラコミックス)
>> 裏切らない
書店にふらりと立ち寄るとなんと草間さかえさんの新刊がっ!!!
大好きな作者さんなので即購入。
やっぱり裏切らない雰囲気、設定、人物。+めがね。

今回は眼鏡×眼鏡という珍しい内容でした。
雰囲気も草間さんパワー炸裂。
大人な恋でほんわかするお話でした。
眼鏡好きな方には是非是非読んでほしいと思います。
私のこのレビューで草間さんの良さは伝えきれませんが、少しでも★の足しになって閲覧してくれる方がいれば幸いです。

もう一生草間さかえさんについていきたいと思っています。

ありがとうございました。

>> これは当り
こちらでの評価を頼りに購入。

ハズレも著しく多いBL本の中で珍しくアタリでした。

不器用で静かに進む大人の恋愛。

傷を知っているからこそ、失敗はしたくないと思うその微妙な感じを上手に描いてあります。安心して読める一品です。

私もこんなお店があったら行ってみたい。
>> 反則です!
トンネルのような真っ暗闇の路地の先、 明かりが灯る扉が一つ。

その扉を開けるとそこは、コーヒーの良い香りが漂う骨董屋兼煙草屋だった。

そんな所で出会った二人。
メガネと眼鏡。

自分の感情に鈍感な中年眼鏡、篠田課長。
自分の感情に素直過ぎる直情的乙女系な不器用メガネの骨董屋店主、朝倉。

そんな二人の物語。


しかし…。
篠田課長、どうしてこんなにも、可愛いのでしょう。

反則です。

仕事はデキる。
部下にも優しい。
まさに理想の上司。

でも、本当に大切な人を『大事にする』のは、下手な様子。
一生懸命、関係を保とうとすればするほど、相手が離れていく。
それを仕方のない事だと、自分に言い聞かせ、納得し、諦めようとする度に、傷つき臆病になっている事に気づかない、自分の心にも鈍感な中年眼鏡。

だから、やっぱり気付いていなかったのだろう。
最初に骨董屋で朝倉と出会った帰り道、それまで『不幸続きだ…。』と嘆いていたその顔が、笑顔になっていた事に。


今作品は、表題作『地下鉄の犬』3話+その後の話、『犬とポーカー』・『旅する犬』・『犬語検定』の全6話と表紙の裏のオマケ。


二人の関係が進むにつれて、難しい顔で下ばかり向いていた篠田課長の表情に柔らかい笑顔がふえていく。
その過程が丁寧に描かれている。

台詞よりも、表情や仕草で伝わってくる感情が切なく、暖かかった。
直接的な言葉よりも、素直にこちらの心に届く感情の変化。
言葉は確かに大事ではあるが、それだけが表現の形ではないということを改めて思った。
それと共に、それを描く事出来る草間さかえさんの表現力と独特の雰囲気が素晴らしいなと感じた。

やっぱり好きです。草間さん。



No comments:

Post a Comment