Author : 東野 圭吾
Total Page : 452
Publisher : 文藝春秋
Publication Date : 2001-05
秘密 (文春文庫)
>> 秘密ドラマ化に寄せて
私は映画版を見て「秘密」形を変えた夫婦の生き方について衝撃受けた記憶は今でも鮮明に覚えてます。交通事故をきっかけに亡くなった母は娘の体に宿り生きていく葛藤、夫婦としての葛藤など多くの難関が二人に降りかかる物語に感動しました。映画版と設定違いますが伝えたい想いは同じです。ラストに向けての付箋は小説版が詳しいです。2010年TVドラマとして放送開始で視聴して満足しました。あのラストへ向かってのドキドキ感は切なくも儚なくもなります。これからの展開見守ります。作者さんへ再販希望です素晴らしい作品ありがとうございます。
>> どうしてくれる、この読後感。。。
読み終えて2日目になりましたが、今だに立ち直れません。(笑)
あと一週間くらいかかるかも。
映画になり、ドラマにもなった。
それだけのことはある。
命。親子の愛情。夫婦の絆。
すれ違いとギャップ。
そして、運命。
事故の被害にあった家族達。
事故を起こして逝ってしまったバス運転手にも、家族にかかわる複雑な背景がある。
直子と藻奈美、そして主役の平介。
巧みでよく錬られたストーリ。
微妙な人間心理と意表を突く展開が重なり合う。
読み手の心を揺さぶり続けながら、最後までぐいぐい引き込む。
そして、このまま感涙路線で終わりかと思ったら。。。。
なんともいえないエンディング。
見事な傑作小説だということは認める。
しかし、この最後の部分は、
ミステリー作家としては当然このように持ってゆくべきオチなのかもしれないが、
強烈に打ちのめされてしまった。
>> やるせない気持ちになります
平介の視点から物語が進むので自然と感情移入しているのもあるのですが同じ
男性としてやはり平介の気持ちがとても痛いほどわかります。
それだけにやはり最後の結末には胸の中に穴をあけられたような気分にさせられます。
ふたりだけの秘密をぶちこわすような感じにはしてほしくなかったです。
でもやはり女性から見れば最後の結末は、女性としての幸せを考えれば当然のものだと言うのでしょうか?
難しいです。
なんかせめて男性読者へのカタルシスが少しくらいはあればいいのになとは思いました。
でも作品自体はやはり、さすが東野さんです。
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