Author : 米澤 穂信
Total Page : 528
Publisher : 文藝春秋
Publication Date : 2010-06-10
インシテミル (文春文庫)
>> 映画とセットなら
読了:2010年7月初旬
読書期間:2〜3日
面白くは読み進められるものの
読み終わってみれば
単なるエンターテインメント作品の一種。
ただ、決してツマラナイわけでもないので
こういったジャンルを好きな方にはオススメ。
そして
映画を観た方もしくは観ようと思っている方は
こちらの原作を読んで多くの事を補完しないと
正直シンドイかもしれません。
心理描写だったり、起こった事象だったり
原作品のKeyPointになっているところを
ことごとくCutされているので
映画の駄作さに驚愕必至。
なので
出来れば劇場作品を観る前に原作を読了し
相違点を探すくらいの楽しみ方をオススメします(^^)y
>> 普通
正直オチがすごいわけではない。最後どんでん返しが有るのかなと思ったが特になし。でも別につまらなくはない。気になる存在って感じ。この人の作品を読むのは2作目だけどエッジが利いてないような気がするんだよね。
>> ミステリトリビアも交えて面白いのだが
破格の時給の仕事に集まった12人の男女。その仕事は、閉鎖空間において参加者同士で殺人と犯人探しを行うゲームへの参加だった。。。
ミステリ名作のトリックの引用を始めとして、
ミステリファンのマニアック性をくすぐるようなネタを盛り込みつつ、
敢えて微妙に外して、その辺を本編内で突っ込んでくるところが
新感覚といわれる所以の一つか。
とはいえ、そういった突っ込みを敢えて作品内でやるところが
どうは言っても、それがミステリオタクと言いたくはなるかも。
個人的には、全体的な流れとして、ちょっと想定の範囲内というか、
予想を大きく裏切った展開にはならなかったところが物足りなかった。
主人公の素性には、個人的には何それ?とは思ったけれど。。。苦笑
ただ、非常にテンポも良く、一気に読み進められるし、
損はしない、十分楽しめるエンターテイメントだけれども。。。
それ以上もない、というところでしょうか。
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