Monday, February 7, 2011

マリアビートル

Author : 伊坂 幸太郎
Total Page : 465
Publisher : 角川書店(角川グループパブリッシング)
Publication Date : 2010-09-23

マリアビートル
>> 伏線と思われたキャッシュカードが・・・
伊坂幸太郎といえば文章の中に様々な伏線があり

その伏線が最後にジワジワ、時にズゴーンと効いてくる快感がたまらないと思うのですが

ネタばれになるのでまだ読んでない人にはこのレビュー読んで欲しくないですけど

今回王子が木村にトランクを空けさせて中に入ってるキャッシュカードを掠め取ったと思うのですが

そのくだりが後々なんら意味をなさなかった辺りが残念でした。

キャッシュカードを掠め取った為に王子が不運な目に合うのを楽しみに読み進めていたのに。

あのくだりいりますかね。あのキャッシュカードは何だったんですかね。

トランクの中身、金だけでよかったんじゃ・・・。

面白かったといえば面白かったけど、最後あまりスカッとしなかったので星3つです。
>> これは絶対におもしろいです(でもグラスホッパー先に読んでください)
読みました!!最高です。



キャラはグラスホッパーよりもこちらの人たちの方がうんと好き。

いや、周りにいたら好きになれるわけないけど、もちろん登場人物として。

すごく際だった人たちばっかりです。



で、グラスホッパーの続編のような、そうでないような感じですが、

グラスホッパーを先に読めば、本作を読んでいる間に、

「ああ、あの話」「ああ、あの人」というのがわりと出てきます。



グラスホッパーはわりとイメージ暗めに思っていたのですが、

それがマリアビートルのからっとした小説の感じの中に織り込まれて

いったときに何ともいえない懐かしさというか、もうことばで表すと、

さっきも書きましたが「ああ、あの人かぁ。あの人がここでつながってくるのかぁ」

としか言いようがないような、伏線好きにはうっとりする時間が過ごせます。



僕は、単体で見てもマリアビートルの方が完成度が高いと思っていますが、

それを味わうためにもグラスホッパーから読んでみてください。








>> 特に読まなくても良かった
これ程高い評価が乱立する中で、こんな感想を書くと、ネガティブスコアの嵐だろうなあ、と思いつつ、やっぱり、これは個人の意見なので、感じたまま書きます。文章はとてもうまいと思います。会話のやりとりとかとても小気味良い。最後のどんでん返しの楽しめました。でも、これは、単なる娯楽なのでしょうか?こんなに簡単に人を殺す業者たちのストーリーって読んでて楽しめるものなんでしょうか?私は不愉快。檸檬のトーマスネタもいい加減うんざりしたし、王子はどこまでも陰湿で不愉快だし。王子の台詞を読んでるだけでムカムカするし。グラスホッパーも楽しめなかったけど、マリアビートルもぜんぜんでした。読んだ後の感想としては、「特に読まなくても良かった」読んでる間もそんなに楽しくないし、明日からの私の人生にプラスになる要素もなかったし、ほんとに何にもなかった。

No comments:

Post a Comment