Wednesday, April 20, 2011

プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編))

Author : P・F. ドラッカー
Total Page : 266
Publisher : ダイヤモンド社
Publication Date : 2000-07

プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編))
>> 何度読み返しても必ず新たな発見がある名著
「ドラッカー入門書」というべき一冊。何度読み返しても必ず新たな発見がある名著。ナレッジワーカーの心得から具体的な行動(例:時間管理)がずらっと並んでいる。若い人にも役に立つし、範を示すべき管理者にも役立つ。



私は、著者の父と、絶頂期のシュンペーターを訪ねたときの会話が一番印象的に残った。本当に素晴しいことは人を素晴しい人に変えることだという行。いまでもこの言葉を戒めにしている。



難点は、ドラッカー本らしくやや難解なところか。しかし、それを割り引いても不朽の名著だと思う。


>> 非常に断定的な人である。そこが受け入れられるのか。
著者の本は二冊目である。以前『経営者の条件』を読み非常に役に立つ本だと感心した記憶がある。

さて、今回三年ぶりに著者の本を読んだのだが星三つと少し辛口をつけさせてもらった。



その理由として、

・まず、この本はドラッカーの著作10点及び論文一点からの抜粋であること。そのため、読んでいる途中で何かちぐはぐな印象があるのは否めない(当然、全てドラッカーの書いてあるものからなので論旨が違う訳ではない。只、論点があちこちに飛ぶと言う意味である)

・二点目は、アジアに関する記述が違っているにも関わらず、それが断定的に書かれていること。私は西洋史は全く知見がないので評価できないのだが、アジアで違うことを断定的に述べられてしまうと、他の点も違うのではと懐疑的になってしまう。



例えば、

・『中国の儒家が、書物による学習以外のものを徹底的に軽侮した、、、』とあるが、儒家の発祥元である論語を読めばこれと全く逆のことが分かる。一例を挙げれば、学而第一、七章、賢を賢として色に易え、父母に事えて能くその力を尽くし、君に事えて能くその身を致し、朋友と交わり、言いて信あらば、未だ学ばずと曰うと雖も、吾は必ずこれを学びたりと謂わん、とある。

・『韓国は第二次大戦前の三五年に及ぶ日本による占領の間、企業活動と高等教育を抑えられていた』とあるが、併合時における朝鮮の国民経済は破綻しており、住民からの徴税も困難な状態にあったため、日本は併合後10年間、所得税を免除し、朝鮮総督府は鉄道から医療まで朝鮮半島へ最先端の各種インフラを導入して整備するとともに、教育にも力を入れ、学校を多数建設したと理解している。

等々。



だが、この断定口調が読むものにとっては心地良いのかも知れない。『〜である』『〜でなければならない』と言ってくれた方が実行する際迷わず行うことができる。著者のその物事を断定する性格も著者の本が多くの人たちに受け入れられた一因と感じる。内容が伴わなければ受け入れらないのは当然のことではあり、その内容自体役に立つことがほとんどであるのは事実である。



著者の本をもう少し読まないとこれ以上の評価は失礼となるので、引き続き別の著書を読むこととしたい(しかし、もう少し廉価版で出版されないものですかね)。


>> 知識労働者が仕事で成功する方法
題名にもあるプロフェッショナルという言葉ですが、一般に言われている専門職という意味ではなく、知識労働者を指しています。知識労働者とは何かというと、仕事の成果が量ではなく質で評価される人のことです。この本は知識労働者を対象として書かれています。



知識労働者がどうすれば成功するか、ほとんどの人はにとってはどうすれば収入が増えるかを意味していると思いますが、それを実現する方法を説明しています。

成功するためにはどうすれば良いのか?様々な本の抜粋を集めた本ですが内容は一貫しています。

・企業と同じように、知識労働者個人の成功も選択と集中が大事である

・自分の強みを特定すること

・明らかになった強みに集中すること



では、上記のことをするためにはさらに具体的には何をすれば良いのか?

それが本書では書かれています。

比較的分かり易く書かれているので新入社員の人にもお勧めです。入社してなるべく早い時期に読んだほうが良いでしょう。



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