Sunday, January 2, 2011

人を動かす 新装版

Author : デール カーネギー
Total Page : 346
Publisher : 創元社
Publication Date : 1999-10-31

人を動かす 新装版
>> 人間の本質に対しての鋭い洞察
「人間は、たとえ自分がどんなに間違っていても決して自分が悪いとは思いたがらないものだ」。



古典的な自己啓発本として世界中で読まれてきた、カーネギーの名著。以下のような内容になっている。

・人を動かす三原則

・人に好かれる六原則

・人を説得する十二原則

・人を変える九原則

・付録:幸福な家庭を作る七原則



名著として有名な本だけあって、多くの人に参考になることが書いてある。しかし、上品な文体の裏には、厳しいほど冷徹に人間の本質を見抜く鋭い視線がある。人間は、天使でもなければ、神でもない。何をするにしても、余計な反感をかわないようにするのに越したことはないし、好かれる方がいいに決まっているし、自主的に動いてくれたらそれはいいに決まっている。この本がどこまで直接役に立つかということはとりあえず横に置いても、人間とは何かということを理解するための一冊として割り切って読んでみる価値はある。



ただ、当然のことながら、この通りにやっても人は動かないという場合は普通にありうる。しかも、付き合う人が増えるほど、すべての人にたっぷり時間をとることは物理的に不可能だ。どのように接したとしても絶対に受け付けられないものも人には多くあるし、相手の能力や性格は接し方で簡単に変えられるようなものではない。カーネギーが述べている人間についての説明をよく咀嚼して読めば、限界があることも容易に推測できる。当然のことだが、万能ではない。世の中、そんな都合よくできてはいない。見方を変えれば、できてこのくらいまでが限度なのだと示しているようにも読めないことはない。その点をよく理解した上で、という注釈は付く。



それでも、一度読んでおいた方がいい。
>> やはりこの本は名著と思う
久々に読み返してみてやはりこの本は名著であると膝を打った。

何故この本が読み継がれてきたか考えてみるに、人間関係や人間の本質を的確に捉えているからであろ

う。また、挿入された豊富なエピソードは心に残る洗練された具体事例といえる。オーバーかもしれ

ないが私は涙を流しながら読んだ箇所も少なくない。



人間関係上達への普遍の真理が述べられていると思う。その裏には自身の人格を磨き上げ他者のために

生きるという、より本質的な内容を垣間見ることができる。決してうわべだけの表面的テクニックでない

ことがこの本が人をひきつけて止まない理由であると思える。
>> エピソードがいい
人を動かすためにはこうするべきというのは、

他の本でも書いてあるような内容です。

ただ、この本が他の本と一線を画す点は

実際にそれを行ったときにどうなったかという、エピソードの面白さです。

また、エピソードが面白くて、教訓を覚えやすいのも良いところです。

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