Tuesday, May 31, 2011

プラットフォーム戦略

Author : 平野 敦士 カール
Total Page : 205
Publisher : 東洋経済新報社
Publication Date : 2010-07-30

プラットフォーム戦略
>> プラットフォームについて体系化された良書
プラットフォームについて体系的に整理され、豊富に事例を取り入れて説明してある。

単純にプラットフォームを構築する側だけの話ではなく、それを利用する立場にとってどう考え、戦略として進めて行くのかにも触れてある。オープン化が進む現在ならば、多くの人が興味のある分野ではないだろうか。

マズローの五段階欲求説を元にして、説明を補足しているのが、気の利いたスパイスになっていて説得力が増す。
>> インターネットを利用したことのない人向けの本か!?これは・・・
プラットフォーム事業を勉強したいと思っている時に書店で発見し、しかも大前研一推薦となっていたので信頼して即購入した。

中身はというとスカスカだ。

プラットフォームとして成功している企業である、アップル、フェイスブック、楽天などの企業を観察すれば誰でも簡単に分かる程度の内容しか書いていない。あまりにも当然の事しか書いてなくて愕然とした。素人でも知ってるような事を学者が語ってどうするのだ・・・

流行りの題名と、大前研一の名前に惹かれて購入して完全に失敗した。

しかも、大前研一が運営するビジネススクールの教授が著者になっている事に後から気付いた。

そりゃ推薦するわな・・
>> 実務に即したプラットフォーム戦略の指南書。安易に参加してはいけない。
プラットフォーム戦略は、取引の「場」を提供することをビジネスにする新しいモデルで

他企業、顧客、情報、その他あらゆるものを取り込んで、一種の生態系(エコシステム)をつくりあげる。



これを金融業界でいう「レバレッジ」戦略の新しい型だ、というなぞらえ方には、納得するものがある。



アマゾンや、アップル、楽天などの成功例が注目を浴びるが、一方で、顧客の信頼を失えば、

ゲームの「アタリ」のように、レバレッジが逆に効いて、一気に地獄へ転落する。



この本は、多数の実例を取り上げて、プラットフォームをつくる側、参加する側それぞれの

具体的な戦術、検討すべき項目を解説している点が、すばらしい。



他社の提供するネットワークに参加する時は、メンバー全員に読ませたい一冊です。

No comments:

Post a Comment