Wednesday, May 25, 2011

東大卒でも赤字社員 中卒でも黒字社員 ―会社が捨てるのは、利益を出せない人 (リュウ・ブックス アステ新書)

Author : 香川 晋平
Total Page : 200
Publisher : 経済界
Publication Date : 2010-09-23

東大卒でも赤字社員 中卒でも黒字社員 ―会社が捨てるのは、利益を出せない人 (リュウ・ブックス アステ新書)
>> あなたはどっちのタイプ?
就職難のこの時代、現在就業中の身でも、明日はどうなるかわかりません。次に会社から切られるのは、この書の中で言うところの「赤字社員」です。あなたはどちらのタイプですか?今ならまだ間に合います。これからの精進次第で会社内で生き残れます。会計学を通して、身近な会話形式を採用し、わかり易く解説されており必見です。私も一気に読了しました。今、自分に自信が無い方には大オススメです。これを読んで更なるパワーアップをして下さい。
>> タイトルに惹かれて買うと、「想像と違う」、ということになります。
本の中には、問題がちりばめられており、これがわかれば黒字社員、わからなければ赤字社員という建てつけになっています。

そして、その問題自体は、会計的な知識に偏っています。

つまり、会計士や証券アナリスト等の資格試験を、本気で勉強したことがある人等、「決算書」や「財務諸表」の見方がわかるあれば、解くのはそれほど難しくないと思います。



しかし、まさに「はじめに」でも著者が指摘している通り、

”会計知識を持っているだけでは、残念ながら「会計に強いけど、赤字社員」。その知識を活かして、自分の会社の利益につなげられなければ意味がない”

と思います。

要は、赤字社員と黒字社員の線引きは、本に掲載された問題が解けるかどうかではなく、その問題意識を認識した行動できるかどうかだと思います。



その、行動に焦点を当てた本であれば、他にも良本はあると思います。

本のタイトルや「はじめに」だけを見て、イメージ先行で買うと、「内容が想像と違う」ということになりかねません。

他の方のレビューを見ても、「会計学の勉強になった」、「社員教育用として使える」ということで、評価が高いようです。



ただ、4つのジンザイの定義(人財、人材、人在、人罪の違い)については、非常によく理解することができました。
>> 社員時代に読んでおけばよかった!
私は会社員として28年働き、昨年独立開業しましたが、組織を離れて初めて「自分が会社員として得ていた給与には何の根拠もなかった」ということに気付きました。「企業という組織になんら貢献せずに、給与や仕事について文句を言う社員」は赤字社員です。どの会社にも必ずこういう人がいますね。会社員時代にこの本に出会っていたら、もっと建設的な仕事ができたかも、と反省しました。

就活生にぜひ読んでもらいたいです。企業が社員に対して何を求めているかがわかります。本来は「赤字社員」が読むべきでしょうが、そういう人たちは根拠なく自信を持っているのでこの本を読まないでしょうね。

会社を経営するまで簿記も会計も知りませんでしたが、本書は心底納得のいく本でした。会計本とは思えない分かりやすさも感動的です。

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