Wednesday, June 29, 2011

メディア症候群

Author : 西村幸祐
Total Page : 352
Publisher : 総和社
Publication Date : 2010-09-22

メディア症候群
>> 国内外から日本を貶める「情報戦争」を乗り切るために
「重大なこととは、日本人に眼を開かせないような情報遮断システム、情報統制システムといってもいい仕組みが構築されていることなのだ。

昭和二十年(一九四五)九月二日から昭和二十七年(一九五二)四月二八日までの占領下にGHQ(連合国軍総司令部)が明瞭な悪意を持って仕掛けた情報戦が、仕掛けた側も意識しないほどの長い時間を経て、日本と日本人を再び立ち上がらせない<属国システム>として機能し、民主党にも自民党にも投票できない亡国へひた走る今の日本の惨状を用意したのである。

外国の手先と堕すメディアとその報道に翻弄される日本人の姿を、すなわち、わたしたちが<現実>を直視できないその症状を、私は<メディア症候群>と呼ぶ。(前書より引用)」





本書は情報戦における国外、国内双方の脅威と、それらがいまだ生息し猛威を奮っていることを指摘している。

国外のそれは中国韓国北朝鮮など国益を違える国家やマイクホンダ等米国内の反日勢力、オオニシノリミツやタブチヒロコ等の反日記者に代表される。

国内のそれは米国占領下に公職追放や焚書等により完成された「自虐史観」に汚染された、マスコミの情報統制や政治家、外務省の広報外交(パブリックディプロマシー)の欠如等である。





しかし現在メディア症候群はネットの隆盛により治癒の過渡期にある。

西村氏による具体的な提言は本書最終章を読んでほしいが、治癒を進めるには

・情報発信の際はマスメディアという中継地点を回避すること

・マスメディアが発信した情報を私達一人ひとりが検証、監視すること

が重要であることがわかる。

同時並行で政府は、他国と常時行われている情報戦争に向け体制を整える必要がある。





メディアの偏向や捏造に怒りを感じている方、安全保障や現代史を学ぶ方にとって今後この書は欠かせない資料集となるだろう。

是非本書の内容を家族や友人と共有して、一人ひとりが情報戦争を克服するため行動してほしい。


>> アナクロニズム
メディアが偏向するのは当たり前で、まず、とやかくいうことではない。



著者のように学校に不満があると、すぐに反日教組→反朝日みたいな単純な

妄想を作り上げてしまう。

この時点でその人物のインテリジェンスというものは信ずるに足らないものに

なってしまう。



でも読み手もそういう妄想に駆られているから売れちゃうんだよね。
>> 私たちは何を信じればいいのか。少なくともそれは「既存のメディア」ではない。
もやもやしていた「メディアへの疑心」がすっきりした気がする。

というか、今の日本の「メディア」の生い立ちを考えれば、そうなるのはごく自然だろうな、とも思った。





いわゆる「特定アジアが悪い!」といっているのではなく、彼らは独立した「国家」として当然の「情報戦」を仕掛けているのであり、「そんなの卑怯だ!」といっていい子ぶっている私たち日本人こそ問題なのだ、と考えさせられた。





随所に重箱をつつくようなメディア批判が登場して感心しない部分があったが、そんな些細なことが問題ではないと自身で述べておられる。

大局として何が問題か、そんな中で「WEB3.0」ともいうべき流れがある、そうやってこれまでもメディアは旧態を淘汰して進化してきたじゃないか、と無理のないストーリーで語られている。





もともとスポーツ分野の執筆家が、日韓W杯を機に、MPJに代表されるような活動をするに至ったことにも興味があり、手に取りました。





少なくとも「新聞は取らない」と心に決めました。





…しかしAmazonのレビューも偏重している気がする。こういう「疑うことが大事」ということも改めて思い知らされた。

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