Friday, June 3, 2011

おまえうまそうだな (絵本の時間)

Author : 宮西 達也
Total Page : 40
Publisher : ポプラ社
Publication Date : 2003-03

おまえうまそうだな (絵本の時間)
>> これを映画にするのはどうかと
映画化で有名になってしまいましたが、それ以前にこの絵本はモチロン知ってまして!



先入観なしでテキトーに子供に読み聞かせてたらラストでガツ〜〜ンと。



クライマックスの画面はほんとに字のない見開きの絵で場面を盛り上げます。



絵本ならではの感動ですヨ! ここの部分の良さに関しては小さな子にはまだわかりませんネ。



絵本の成功は親を泣かせられるかによるのか?・・・いやそんなはずはない、だがしかしこの絵本はイイ!
>> 映画のコマーシャルを見たのですが
これ…所十三氏の「DINO DINO」の第一話に似てませんか?発表はどちらが先?こちらが書下しなら所氏の作品の雑誌掲載の方が先になりますが。
>> 絵からあふれ出す親子の愛情と感動
 

ドドドドド。火山が噴火し、卵から一匹の恐竜の赤ちゃんが生まれるところから話が始まります。「おまえウマソウだな」ひょんなことから父親と勘違いされた大きな恐竜をめざしてシッポで特訓に励む赤ちゃん。バシバシ。「早くおとうさんみたいになりたいよ」 ところが本当の父親ではない大きな恐竜と赤ちゃんの関係は...

 

最後の数ページに言葉はありません。絵だけで親子の愛情と愛惜と幸福と感動がたいへんな力をもって描かれています。「親子ってこういうものだよ」作者は無言でそう言っているのかもしれません。途中まで笑っていた息子もしんみり。私たち親子も無言になりました。

 

絵本の表現力の何とすばらしいことか。この感動をいただいた作者に敬意を感じずにはいられませんでした。

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