Tuesday, June 7, 2011

アリアドネの弾丸

Author : 海堂 尊
Total Page : 413
Publisher : 宝島社
Publication Date : 2010-09-10

アリアドネの弾丸
>> よくまとめられている
通称コロンブスエッグと呼ばれる縦型MRIの撮像室で、死体が発見される。事故死か?不審死か?

さまざまな人間の思惑が入り乱れる中、今度は元警察庁刑事局局長がコロンブスエッグの前で

死んでいた・・・。そして、彼を射殺した容疑が、東城大学医学部付属病院院長の高階にかけられた。

おなじみのコンビ田口と白鳥は、高階の無実を証明できるのか?そして事件の真相とは!?



72時間という限られた時間内に、高階院長の無実を証明しなければならない。しかし高階は眠った

ままで、事情を聞くどころか面会さえ許されない状況だ。乏しい状況証拠の中から、田口と白鳥は

真実を見つけ出すことができるのか?全体的にかなりよく練られたストーリーだと思う。北川局長の

死因も、MRIを熟知した作者だからこそ描けるのだと思う。司法側と医療側の対立。解剖か画像

診断か?現実にある問題も巧みに織り込まれていて、少々理屈っぽくも感じるが、なかなか興味深い

内容になっている。途中、冗長的な部分があり読んでいて中だるみしてしまったが、全体的には

よくまとめられた作品だと思う。
>> 推理小説的
これまでのシリーズのなかで一番推理小説としての性質が強い作品。

一方で、これまでと同様に「死亡時画像診断」が一つのキーワードになります。

テンポがよく、登場人物が多いことに少し戸惑いつつも、一気読みしました。
>> バチスタ以来のドキドキ感!
田口&白鳥シリーズをすべて読んだ者です。

バチスタ程ではありませんが、今回の話はミステリー要素が満載の作品でした。



白鳥、田口だけではなく、

様々なシリーズからのキャラクターが出てきて話が展開していき、読んでいても飽きません。

むりろ読むのを途中で止めたくない、続きが気になる!と言う気持ちにさせられる作品だと思います。



今回は事件解決をしなければいけないタイムリミットがあるので、またそれも楽しさ、スリル感を倍増するキーワードだと思います。

私はバチスタと匹敵するくらいの面白さだと思います。

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