Tuesday, June 7, 2011

そうだったのか! 中国 (集英社文庫)

Author : 池上 彰
Total Page : 448
Publisher : 集英社
Publication Date : 2010-03-19

そうだったのか! 中国 (集英社文庫)
>> 中国・英訳つくって中国や欧米に配布しようよ!
「長征」は実は単純な逃避行動にすぎなかった・・。華国鋒に「あなたがいれば私は安心だ」と毛沢東が残したメモは後継者指名時でなく別の仕事上のメモだった・。色々な「そうだったのか!」が満載で、日本人はもちろんのこと、歪んだ教育で自国の近代史を知らない中国人や、アジアの歴史に疎い欧米諸国にも是非読んで頂きたい。是非是非翻訳して広めましょうよ!!
>> もはやこれから中国がどうなるかは誰にもわからないのではないでしょうか。
本書は毛沢東中国共産党時代から実質資本主義化した数年前までの中国の実態が書かれています。特に格差社会の章での農民の貧困ぶりはすさまじい。中国の農民層がこれほど多くの税金を掛けられているとは知りませんでした。貧困の上に税金がどっさり掛けられていて年貢に喘いでいた日本の封建時代のお百姓さんの生活とそっくりです。一方これだけの格差社会でありながら、中国はアメリカの顔色を伺いながら強大な軍事国家として周辺諸国へその手を伸ばしつつあります。最近では日本固有の領土である尖閣諸島も世界の土俵に上げました。世界一の言論規制や人権抑圧もあいかわらず続いています。ここ数年の不動産バブルは書かれていませんが、バブルが破裂するのも時間の問題でしょう。もはやこれから中国がどうなるかは誰にもわからないのではないでしょうか。本書は今の中高生にもわかりやすく、現代中国の入門用としてベストの本だと思います。テレビでは語れない池上さんの中国に対する本音が書かれています。


>> 分かりやすく、いっきに読めてしまうけれど。
尖閣諸島問題をきっかけに、中国に興味を持ったので、入門書として本書を読みました。



中国史・現代史をほとんど学ばずに来てしまった私のような人間にも、辛亥革命以降の中国の歴史が手に取るように分かり、非常に分かりやすかった。



しかし、一方で分かりやすくするために多くの学説があることに触れられておらず、本書を盲信してしまうのは危険という印象を持った。



ある程度重要な人物や事件についてはインターネットで調べ、本書の情報が全てでないことを確認しながら読むのが大切だろう。

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