Monday, June 20, 2011

超ヤバい経済学

Author : スティーヴン・D・レヴィット
Total Page : 338
Publisher : 東洋経済新報社
Publication Date : 2010-09-23

超ヤバい経済学
>> 地球温暖化問題の部分だけでも価値あり
ここ数年、よく耳にするようになった、行動経済学の本。



第一章ではいきなり売春婦の例。50ページ近くも割いているが、下品極まりない記述が続くわ、内容が薄いわで、読み進めるのを止めようかと思うほどだった。

馬の排泄物に関する記述も出てきたが、極めて下品で不快だった。



全体的に、日常の生活で活用できるような例は殆どない。

象と鮫の話しのように、(私からすると)どうでもいい、「確かに数字ではそうだけれど、それを比較して、意味あるの?」という例が多かった。

でも、幾つかの例からは、「リサーチや比較分析に当たっては、サンプルに偏りがないように、細心の注意が必要」という重要なことは読み取れた。



いまいちな部分が多かったが、★4つにしたのは、地球温暖化に関する記述が秀逸だったから。(ここだけならば、★5つ。)

なぜ、内容紹介に、「地球温暖化問題の解決策って?」という項目がないのだろう?もっとクローズアップした方が良い。

ここだけでも十分に読む価値があるのに。



地球温暖化に関して、実態の把握すらも難しく、また将来の進行に関する予測が極めて困難であることを知ることができた。しかし何より、地球温暖化の解決方法案が、極めて興味深かった。

私のような素人には、こういった科学的分野は分かりにくい話であるはずだが、記述が巧く、理解し易かった。

こんな解決方法を考え出せる人達が居ることに感動もしたし、興味をそそられた。



5章は、読む価値ありです。


>> バラエティー経済番組を見るなら読んでみてください
東洋新聞社の出版だけありさすがの面白さ。

特に気に入ったのは「地球を冷やす方法」

・・・実践はしてほしくはないが、

ユニークな視点て効果が得られそう。

日本人は経済を兎角難しく捉えがちだから、

まずは興味を持つ内容から入っていくことが必要。

バラエティー経済学のような番組が溢れているが、

この本を一冊読むほうが、時間も教養も有効に利用できる。
>> やはり続編になると・・・。
1作目は個人的には大変面白く、硬い経済学がこのような表現で語られるとさすがに経済にたいして興味がわきました。今回もさまざまなテーマで優しく経済学を当てはめて書かれてますが、やはり第2作目であることもあるのでしょうが少々内容的には1作目よりはインパクトが劣るように思えました。特に温暖化問題の章については取材内容と著書での表現が違うことでアメリカでは問題になったようですし、書かれた方法が可能であったとしてもさまざまな要因で実際は不可能なのでは?と感じさせられました。私個人はこの本の終わりのサルの実験(食べることと交尾にしか興味のないと思われる猿の中でも下等と研究者が思っていた)でその猿にお金の使い方を教えて実験(お金を渡すと餌を与える方法で教える)していたら、ある日猿がお金を残部奪って他のサルのぶちまけた事(つまりは略奪、この本では銀行強盗と表現)やオス猿がメス猿にお金を渡して交尾し、交尾が終わるとすぐにそのメス猿がお金を使った(つまりは売春)時の研究者の驚きのところが大変面白かったです。なにせ、最古の人類の1番初めての職業は「売春」と言われてます。それが研究者が猿の中でもばかの部類に入る猿が行ったのですから、人類も同じレベル?と知った研究者の驚きは思わず笑わずにはいられませんでした。1作目を読まれた方は2作目を読んだあと、どうだったか個々に判断されるのもいいかな?と思います。

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