Author : よしなが ふみ
Total Page : 160
Publisher : 講談社
Publication Date : 2010-10-22
きのう何食べた?(4) (モーニングKC)
>> リアルだけど生々しくない
よしなが先生が描かれるゲイキャラは
社会に実際に生きている人間のリアルさをいつも感じます。
かといっていわゆるBLなどのような生々しさは無く
クスリと笑ってしまうようなキャラクターばかりで楽しませて頂いてます。
4巻の献立もどれも美味しそうでした。
またご家庭で簡単に再現できるところもたまりません。
今日も夕食の参考にさせていただきました、ご馳走様でした♪
>> 料理のモチベーションがあがります
疲れたなあ、もう料理したくなーい・・とぼーっとしていたときに、
自宅に「きのう何食べた? 4巻」が到着しました。
鶏手羽と大根の煮物、
長ネギのコンソメ煮、
具材たっぷりナポリタン、
かぶのあんかけ、
りんごのキャラメル煮・・・・
よっしゃー、料理作るぞうう!という気持ちが俄然ヒートアップ!
その日はナポリタンに触発されて、我が家流の具材たっぷりトマトソースパスタを作りました。
私にとってこの作品は、料理する気にさせてくれる、強力カンフル剤となっております。
今作の筧さんはなんとなーくうじうじしているのですが、
料理上手な人をお招きすることになっちゃった焦り具合と開き直りとか、
苦手な料理に挑戦するよっこいしょな気持ちとか、
家族を大事にしたいなあと思った時に一手間かけちゃう気持ちとか、
なんだかとっても共感できるうじうじさ加減なのですよ。
ケンジの明るさも際立って、ほのぼの度合い満点です。
あーもう、5巻も早く出て!
>> 押し付けがましく無く、そっと差し出される何気無い一品
弁護士シロと美容師ケンジの男ふたりが囲む食卓、第4弾です。
ゲイカップル(他に呼び方が見つからない…シロさんゴメンなさい)の日常に、
当たり前に並ぶ料理の作り方を紹介する、異色の青年誌コミックも4冊目。
今回は、少しシリアスなお話も載っています。
「故郷の両親にはびた一文渡したくない。全ての財産をパートナーに」と望む初老のゲイ、
嫁姑問題で嫁の愚痴を言いながらも、自分が姑に傷付けられたことは忘れない大先生、
浮気を目撃されて娘との関係がギクシャクしている美容院の店長。
でも決して暗くならない。みんな元気にごはんを食べて、さあ明日も頑張ろう…
ふと気になってページ数を数えてみたのですが、料理のシーンが、
#25は16p中5p、#26は18p中7p、#27は16p中9p。
(#27はケンジの料理なので、手際が悪い分ページ数を食ってます…)
大体一話の1/2から1/3は料理に割いてしまうのに、
これだけ完成度の高いエピソードを毎回描き出すよしなが先生は凄い。
「ゲイだから」と悩むシロさんに、「ゲイだから何?」という感じのケンジ。
読んでるうちに、「ケンジって理想のパートナーだよな〜」と思いました。
「おいしい」や「ありがとう」を決して疎かにしないんですよね。しかも器が大きい。
そんなケンジに何だか負けた気になるけど、それを口に出せないシロさん。
フツーの恋人同士じゃないですか。補い合ってるじゃないですか。
今回珍しくシロさんの苦手料理が登場。それは天ぷら。
かき揚げがバラけてしまった時のあの悲しさ…私も経験者です。
上手く出来た時でも、なにが勝因か分からないので結局次も博打という…
でも「おいしい」と食べてくれる人がいる事で「また作ろう」って思うんですよね。
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