Friday, July 1, 2011

ヒクソン・グレイシー 無敗の法則

Author : ヒクソン・グレイシー
Total Page : 271
Publisher : ダイヤモンド社
Publication Date : 2010-09-25

ヒクソン・グレイシー 無敗の法則
>> 何なんだろう、この濡れた雲のような感覚は
著者の現役時代、そのコメントに惹かれた記憶があります。

それがあって購入したのですが、書かれてあったことは

色褪せておらず、又しても魅入られてしまいました。



特に精神部分に絞って書かれており、俯瞰して読むと、

雲のようにつかみ所の無いように感じるものの、

その雲は触ると湿って濡れており、確かに存在するという感覚です。



格闘技から学んだ著者の生きる姿勢が書かれてありますが、

これは日常生活から仕事に至るまで、すべてに共通して

芯の部分で為になる本だと思いました。



柔術をしたいとは思いませんが、この考え方は取り入れたいと思いました。
>> まさにタイトルに偽りなし、ヒクソンの「無敗の法則」
ヒクソン・グレイシーの自伝的哲学の書である。



 と言っても、本書の立ち位置は、いわゆる「セルフヘルプ・ブック」、「インスピレーション・ブック」の範疇に入るものである。



 日本語で言うなら、「人生に勝つ方法」とか、「人生に負けない法則」とかいうタイトル本に近い。



 つまり、底に流れる内容は、その手の本の読者なら「既視感」のあるものばかりだが、



 何せ、あのヒクソンの言葉だけに、その「柔術だけでなく全てに通じる話」は、

正に「迫力と真実味」が断然違うのだ。



 従って、本書のタイトルだけだと格闘技ファンしか目に留まらない可能性大だが、格闘技に興味なくても、人生に迷っている人には、確実に響く本である。



 ここまでで、星5つは揺るがないが、昔日のプロレスファンとしては、評価とは別に、ちょっとした「残念事項」も上げたい。



 本書でも「無敗フレーズ」は頻繁に出てくる。だが、ファンは、ヒクソンが日本でブレークしてからは、

「相手を選んで戦っている男」、「もっとも対戦するのが難しい男」という評価が「400戦無敗」と同時あったことも知っている。また、結局「グレイシーキラー」桜庭和志とも結局戦わずしまいになってしまった。



 本書では船木戦についての話はあり、そうならば、この辺りの「他人の評価」についての事や桜庭との関係も「哲学」して欲しかった。

 関係が微妙視されていたホイスとの事も聞きたい話である。



 本書は、その立ち位置上、「完結」しているので、次があるかどうか判らないが、「ヒクソンの本」としての次には、上記の残念事項を期待したい。
>> 一読の価値あり
人生は闘いである。

そのための心構えが記されている。

格闘技を通じて、ビジネス、生活全般に通じる知恵が語られている。

とてもリアルに。

ヒクソンが味わった痛み、哀しみも率直に語られている。

最強と謳われた男も、私たちと同じ、ひとりの人間であるということが伝わってくる。

困難な状況に直面しても絶望することなく、戦略、やり方を変えれば、突破口は必ず見つけられると示唆してくれる。

一読の価値がある、価値の高い本である。

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